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http://honyaku.yahoo.co.jp/

ATG株式会社 藤田昭平代表取締役社長CEO
http://www.atggroup.jp/


<今回の企業>
主にIT関係の人材を扱う人材サービス会社でATGとはAction Think Globalの略。社名の通り「考え方も行動もグローバルに活躍できる人材を輩出すること」を会社理念としている。世界進出を目指すATG株式会社の代表取締役社長、藤田氏にお話を伺った。


―まず、ご自身の経歴と上海での起業に至る経緯を教えてください。

学生時代からインターネット関連企業の立ち上げやマーケティングリサーチ会社の経営に参画させていただきました。卒業後、商社系のインキュベーターに入社し、ネットベンチャーでの営業や立ち上げを経験後、従業員数30人程のインターネット決済サービス会社の経営に携っていました。その際、人材紹介会社50社くらいとお付き合いがありましたが、優秀な人材を採用することはとても難しいと実感していました。

そんな折、中国人や韓国人の方を雇う機会があったのですが、彼らは非常に優秀で勉強熱心、そしてハングリーという印象を受けました。彼らのような人材は、これからも日本でニーズがあるのではないかと感じたことが、今の事業の背景にあります。上海での起業を決めた理由は、世界進出を目指すにあたり、今、最も世界中の企業が集まっている場所でビジネスの基盤を作りたいと思ったことが理由です。


―御社の会社概要を教えてください。

今年の8月に日本法人を立ち上げ、上海での事業は10月頭にスタートしたばかりです。上海にある日系企業に対し、日本語ができる中国人のエンジニア・IT関係(webプロデューサー・デザイナー)・営業の人材紹介とアウトソーシングが、現在の主なサービス内容です。また、上海億凱信息技術有限公司とパートナーシップを結んでおり、私自身も副総経理を務めています。


―御社は上海でどのように展開していこうとお考えですか?

現在、上海には、日系の人材サービス企業が約30社あります。弊社はその中で IT職と営業職に特化した人材紹介サービスを提供しています。 まずは中国での日系人材サービス企業内でIT系に特化した強みを活かし、独自のポジションを確立したいと考えています。今は日系の企業様との取引が主ですが、今後は中国の企業様とも取引をしていきたいです。また中国では、求人情報に対して信用性が足りないと感じている求職者の方が多いので、弊社では、信用される人材サービスを提供したいと考えています。


―今後の会社展望について教えていただけますか?

弊社は、「国を選ばない就職」の確立と「地球人」というアイデンティティーを世界中の人々に広めることを目標にしています。「国を選ばない就職」とは、世界中の人々に、全世界で就職・転職できる機会を提供することです。そして人々が世界中をどんどん行き来できる環境を創っていきたいと考えています。

現在、日本の若者の中には、明確な目標がなく何をしていいか分からない人が増えてきているように感じます。海外から日本に優秀な人材が来ることによって、そういう若者達にとっても、良い意味での刺激剤になるのではないか、とも考えています。逆に、日本の優秀な人材が海外で活躍することで、日本の閉鎖的なイメージを取り払うことができると思います。たくさんの日本人を海外に送り出して、倭僑のようなネットワークを作ることができたら面白いですね。

「地球人」というアイデンティティーとは、国籍という意識にとらわれることなく、人と人同士が尊敬し共鳴し合い、みんな同じ「地球人」であることを認識することです。こういうグローバルな感覚を全世界で共有することができれば、現在世界が抱えている戦争・人種差別などの諸問題解決の糸口になると信じています。上海での起業は、あくまで世界進出への第一歩と考えております。ある程度の基盤ができたら、その他の国へと進出していきたいと考えています。


―仕事を通して感じた日中の違いや、苦労はありますか?

人材サービスを提供する中で感じたことは、仕事選びの感覚の違いですね。中国人の方は、給料や勤務時間など少ない情報のみで仕事を決められる人が多いようですが、日本人の方は企業理念・仕事のやりがい・職場の雰囲気などその他の情報も無いとなかなか仕事を決められないようです。これには中国の求人情報が詳しくないため、少ない情報で決めざるをえないという背景もあるようです。そのため、中国では、実際に企業を訪問しないと求人情報を信用しないという傾向もあるようです。

苦労についてですが、今のところ、深刻な苦労はありません。常に最悪の状況を想定しながら動いているので、あらゆるトラブルにも腹を決めて対応していけると考えています。立ち上げ期ということもあって順調に行かないこともありますが、何事も前向きに考える性格が功を奏して、やりがいがあって楽しい毎日だと感じています。


―これから中国はどう変わっていくとお考えですか?

日本人の間でよく言われている中国人のマナーの悪さについては、かなり改善されてきていると思います。今後サービス面やホスピタリティーなども改善されていくと思います。また多くの若い中国人の方々が海外の情報に影響を受けつつあるように感じます。

今後もさらに、貧富差は拡大すると思いますが、将来的には貧富の差が無くなり、中流階級が増えるといいですね。貧しい人達の中には才能ややる気があるのにチャンスが無いために、埋もれてしまっている優秀な人材が沢山いると思います。人材ビジネスを通じてそういう方々にチャンスを提供できればと考えています。


―今後、日本と中国はどのように付き合っていけばよいとお考えですか?

まずはお互いのことを知ることが大切です。例えば、お互いの国で学んでいる歴史の授業などの内容を知り、過去の教訓などを元にやってはいけない事を共通認識することが必要だと思います。また、日本は今中国が直面している経済成長や貧富の差の問題を一度経験してきているので、何らかの形で役に立つことができると思います。


―これから中国に来る人へ一言お願いします。

どんなことでも良いのでとにかく目標を持って来て欲しいです。 内側から沸々とわいてくるような熱いものを持った、元気な若者にぜひどんどん来て欲しいです。そして、来たからにはただ漫然と過ごすのではなく、積極的にどんどんアクションを起こしていってもらいたいです。それから、日本である程度キャリアを積んだ方が、次のチャレンジの場として中国を選ぶのも長期的に見て価値のあるキャリアの選択だと思います。


―最後に留学生へ一言お願いします。

私自身も語学向上のために 語学を学んでいるのですが、学生さんとお話をしていると、留学という立場の場合、結構時間が余っているように感じます。ですので、個人的には勉強だけではなくインターンシップなどを通じて、社会との接点を多く持つことをお勧めします。学生のうちから自分が将来やりたいと思うことに近い経験をどんどん積んでもらいたいですね。

いずれビジネス上でも中国と関わりたいのなら、日本に帰らず残って就職したほうがいいと思います。給料は安いかも知れませんが、中国で活躍したいという目標をお持ちの場合、中国にいる方が、経験・ネットワーク・情報が圧倒的に多いので自己投資だと思って経験を積んで次のキャリアステップに繋げていって欲しいですね。


―ありがとうございました。


ATG株式会社 藤田昭平代表取締役社長CEO

http://www.atggroup.jp/


取材:小林 直樹 
執筆:沼田 夏美
同行:嶋田 恒平


<編集後記>
今後もこの活動を通じて、いろんな人に話を聞いてたくさんのことを吸収して、自己成長していきたいです。(恒平)

いかに自己投資できるかで今後の人生が大きく変わります。何かをやろうとするときに犠牲にするものもありますが、その経験から得たものは何にも変えがたい貴重な財産です。どうしようかな?と迷ったとき、それはGOサインだと思って日々自分自身にチャレンジしていく姿勢をとりたいです。「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分」(夏美)


<お知らせ>
BONdSファクトリーでは、一緒に『RINKOKU』を盛り上げてくれる仲間を募集します。

A.文章を書くのが得意な人
B.経済・経営に興味があり、目標がある人
C.世話好きで、とにかく皆を楽しくさせる人


に該当する方を希望しています。


※毎週土曜日am10:00〜上海財経大学宿舎1号楼(中山北一路)にて定例会を行なっています。見学の際は事前にご連絡ください。


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