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題名「どんなものでも、求めればそこにあります」


Austen Morris Associates Limited
(オースティン・モリス・アソシエイツ・リミテド)
http://www.austenmorris.com
資産設計・金融相談
オフショア・タックスヘイブン
松谷民男氏


<今回の企業、取材内容>

今回スポットライトを当てたのは、「ファイナンシャルプランナー(以下FP)」という職業。欧米では早くから一般的だったこの職業は、最近の日本でもどんどん知名度が上がってきています。しかし、取材チームのメンバーの
FPに対する理解はそれほど深いものではありませんでした。また、「オフショア」(※下記に詳細)というメンバーにとっては初めて耳にする単語が今回のキーワードになりました。 また学業やものごとに取り組むとはどういうことなのか、非常に参考になる体験談・考え方も多分に含まれています。

<今回の企業>

英国系企業のオースティン・モリス社は、上海に総本部を置き、中東から東アジアまで6カ国に展開。1978年にイギリスで誕生し、94年にオフショア市場へ、99年に中国へ進出。中国国内だけでも60人のスタッフを擁し、独立系オフショア金融コンサルティング企業では中国最大。松谷さんは2005年からオースティン・モリス社に。能力主義の世界なので厳密に言うと「社員」ではなく例えるなら弁護士事務所に勤めている弁護士のような立場。


ー「オフシェア」とは一体どういうものなのでしょうか

この単語は「海岸の向こう側」という意味なんですが、この言葉の指す場所というのは「金融に対する税金がない、あるいは安いところ」のことです。

どんな国があるかというと、大国はひとつもなく、バミューダ、バージンアイランド、スイス、ルクセンブルク、シンガポールなど。それらの共通点というのが「産業の発展する土台がない」ということです。資源も土地もない。海の孤島であったり、山奥であったり。そういう国がどうしてきたかというと、「お金に対して税金をかけない」ようにしました。

キャピタルゲイン(※1)税が無いとなると、そこにある金融機関にお金がどんどん集まってきます。すると今度は、事務所を作らないといけないから建築業が、ご飯を食べないといけないからレストラン業が、というふうに他の産業が勝手についてきますね。企業を集めることによって、消費税や住民税などを国の収益にしていく。「お金」ではなく「人」に対して税金をかけるといったイメージですね。

そうした場所「オフショア」は、タックス・ヘイブン(租税回避地)とも呼ばれ、優良金融機関が数多く集まっています。オースティン・モリスはオフショア金融サービスを専門とする会社で、オフショアの中でもAAA(トリプルA)評価を受け、G7(現G8)からも最高ランク指定されたマン島、チャンネル諸島を活用しています。

(※1)資産や株式による「譲渡益」「値上がり益」などの利益。


―では松谷さんご自身の業務内容を教えてください

海外にいらっしゃる日本人(個人)の方を対象に、ファイナンシャルプランニング(資産設計)とタックスヘイブンやオフショアの情報サービスを提供しております。

日本にいる間は各種規制に阻まれ、世界各地にある優良金融機関の情報に触れたり、実際にサービスを受けたりすることがほとんどありません。規制について具体的に言うと「日本で登記されてない金融機関、保険業は日本で営業をしてはいけない」などです。

日本から出て来ている人というのは、必ずしも金融のためにきたわけではありませんが、日本を一歩出た瞬間に、政府の監視から逃れられるわけです。今まで触れる機会の少なかったオフショアをはじめとする様々な情報や選択肢、そういった情報の提供が私の最初の仕事です。

といっても、海外のものだからいいというわけでもありません。海外の保険会社を利用していて、意識不明の重態になり家族が電話してみると「ハロー」と言われてしまった、というのでは困りますよね。

海外に出てきて、ハイリスクなものにお金をボンと投資して大やけどをしてしまった、という人も多いんですよ。そういう人たちに、「リスクとは何なのか」「どう管理したらいいのか」ということを、ノーベル賞を受賞した理論(※2)を使ったりしながら客観的に説明します。

また例えば、「子どもを大学に入らせたい」と思っている人に、「どれくらい必要なのか」「資産の運用は必要かどうか」といったことをアドバイスしていきます。お客さまとお付き合いが始まった後は、目標が達成されるまで、状況の変化に応じながら何年にも渡ってお手伝いしていきます。

(注2)モダンポートフォリオ理論。ハリー・マーコビッツ。1990年。


―広報はどのように行っているのでしょうか。

ここがオースティン・モリスのユニークなところでもあります。多くのファイナンシャルプランナーの会社は、金融機関にお客様を紹介し、紹介料をいただいて後は「はい、さようなら」というのが普通です。ところが面白いことに、オースティン・モリスはそこで、紹介後もお客さまにずっとついていく、というビジネスモデルを始めました。

そんなことしても、利益にはなりませんよね。お客様からお金をいただくことはありませんし(※3)、お客様の手伝いをしているからといって金融機関がお金をくれるというわけでもありません。 ところがそうすると、「ここは信頼できるところだ」とお客さまが他のお客さまを紹介してくれるわけです。信頼関係という味方ができる、これほど強いことはないですね。

(※3)相談料など、お客さまからお金を預かったり見たりすることは一切ありません。


―では続いて、松谷さんご自身の経歴についてお伺いしたいと思います。
高校のときにアメリカへ留学されていたそうですが、その動機を教えてください。

実は、父親がドイツかぶれの変わり者だったんです(笑)。私は神戸出身なのですが、中学校の頃、神戸にドイツの船が入ってくるたびに、父親に連れられて船に乗せてもらい、そこで大きな衝撃を受けました。

父親が、見ず知らずの船員とドイツ語でバカ騒ぎをしている、それを私は、言葉ひとつ通じずただ見ているだけ。「これじゃダメだな」と、父親の道楽で国際社会に放り込まれたわけです。

そうして自然に「海外へ目を向けなければならない」という意識が芽生え、じゃあドイツ語覚えても仕方がないしアメリカへ行こうか、とそういう流れでした。単純ですね(笑)。

アメリカ留学は2年間で、高校を卒業した後は日本の大学に入りましたが、これには理由があります。というのも、今もそうなのかは分かりませんが、当時はアメリカの大学を卒業したといっても、日本の企業はそれがどれくらいすごいのかよく分からなかったんです。逆にアメリカの企業は、何の単位をとったかを見るので、日本の大学を卒業してもきちんと実力を認めてもらえます。つまり、日本の大学を出ておけば、日本でもアメリカでも働ける、と思ったわけです。


―金融の世界への興味はいつから抱き始めましたか?

私がアメリカに行ったのは85年だったんですが、その年にプラザ合意が起きました。今まで1ドル250円くらいだった日本円がいきなり140円くらいになりました。250円で買ったドルを握り締めたまま、その価値が滑り落ちるようにすーっと下がっていきました。

つまり為替というものに、「初対面からビンタをもらった」という感じですね(笑)。だから、「興味がある」とかいうレベルではなく、「すごく危ないもの」「気をつけないといけないもの」だという意識ができたわけです。


―上海でファイナンシャルプランナーとして働こうと思えば、チャンスは開けていますか?

オースティン・モリスにも日本人は私一人ですが、上海でも、この仕事をしている日本人は私が知る限りでは誰もいません。少なくとも、オフショアを中心にやっている人の中にはいないでしょう。マーケットの広さに人手が追いついていないというのが現状です。

色んな条件が重なって、ここにはあまり日本人は入ってきていません。例えば、オースティン・モリスに日本人が入社する場合を想像してみます。まず言語が変わってきますね。情報は基本的に英語ですから。

「出来高制」というのも、日本になじみにくい形態ですし、この業界は「成功できるのは4人に1人」と言われるような厳しい世界でもあります。さらに、舞台がオフショアになると、ルールも違ってきますし、それまでの繋がり・人脈等とは別のまったく新しいお付き合いが始まります。

英語が喋れる人であるとか、日本でこういった資格を取っている人というのは、日本でもそれなりに稼げるお仕事についていて、そうすると上海まで出てくる理由というのがなかなかありません。日本の医者があまりこっちへ来ないのと同じです。

それに、今までの日本における金融業界というのは、銀行なら銀行、証券なら証券、保険なら保険、というふうにすべて縦割りでした。それが「自由にやっていいですよ」ということになっても、どうしたらいいのか分かりません。ファイナンシャルプランナーという仕事は、金融業界を広く浅く見渡さないといけないんですね。そうしたノウハウは日本ではまだまだ確立されていません。


―では松谷さんは、どのような人材を求めていますか?

まず、「信頼できる」というのが大事ですね。嘘をつかないとか、言われたことはちゃんとやるとか、時間を守るとか、もともと持ってないとなかなかできないことです。知識は勉強すれば身につきます。業界としても、モラルの低い人がやってきて業界全体のイメージを悪くするようなことをされると困ります。「信頼」が何より大事な仕事です。

今、「知識は勉強すれば身につく」と言いましたが、ここでも資質が問われてきます。知識というのは、自分で磨いていかないとなかなか身につきません。自分でどんどん勉強していける人。ぼけーっと待っているような人ではなく、忙しくしている人を捕まえて「これどういうことなの!?」と割り込んでいくような、そういうことのできる人です。

それから、できれば、英語のできる人。というのも、環境がすべて英語ですから、英語ができないと私の訳した内容からしか情報を得られない、つまり英語で聞いた場合の数パーセント分しか吸収していけないわけですね。私としては、未来のある市場ですから、すごい人にどんどん入ってきてもらって私を超えて行って欲しいんです。


―私達は大学生ですが、そういった若い人たちにもチャンスは開かれていますか?

若い方が、変な色がついてない分いいかもしれませんね。ただ、ファイナンシャルプランナーは信用商売ですから、若い人というのはとにかくなめられやすい。それを覚悟の上でやれるような度胸が必要になってきます。

<次号につづく>

,<次号はヘッドハンティングされた松谷さんの人間味に迫っていきます!>


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