佳麗宝化粧品(中国)有限公司
上海佳麗宝化粧品有限公司
「カネボウ化粧品」
http://www.kanebo-cosmetics.cn
董事長 岩間孝夫氏
<お断り>
第4期RINKOKU代表の藤岡です。日頃は当団体のメルマガを購読してくださり、誠にありがとうございます。RINKOKUでは基本的に取材記事を即時発行しておりますが、今回発行の「カネボウ」様の記事は、06年12月31日に取材をしたものです。当団体の不手際により、記事の発行が非常に遅くなりました。両社関係者及び読者の皆様に深くお詫び申し上げます。メンバー一同、正確かつタイムリーな記事の配信に一層努力をしてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
「激動の時期を乗り越え、中国市場で新しい風を巻き起こす!」
<前回の続き>
―先日、薬局で御社商品「フリープラス」の広告を見かけましたが、日本でも発売されている化粧品ですよね。
そうですね。日本でも大変成功している商品で、中国では2006年から薬局流通で展開し始めました。健康意識の高まりに伴い、近年中国でも女性が薬局で化粧品を買う比率が高まりつつあり、よく売れています。美を追求する化粧品とともに「肌を守る化粧品」も必要とされてきており、フリープラスはその需要に合った商品です。
百貨店流通では昨年秋から「インプレス」と「ルナソル」の二ブランドを高級品ゾーンに投入しました。4月、5月はたくさんテレビ宣伝を投入しましたのでご覧になられたかもしれません。
2010年には中国の化粧品市場が、今の8600億円から1兆3000億円になると予測されていますが、国内生産品の「アクア」と上述の三ブランドを併せ、2010年には売上を現在の30億円から200億円にしようと計画しています。
―しかし、中国化粧品業界では欧米企業を含め、数多くの競合が存在しています。その中で御社ではどのような強みを活かし、差別化を行っていますか?
まず、欧米メーカーと比較しますと、弊社は中国人、日本人を含め東アジアの人々の肌に合った化粧品研究において一日の長がありますので、製品にもそれが生かされています。
次に、他社との比較ですが、カネボウは化粧品のみならず繊維素材やファッション製品を供給する総合ファッションメーカーとして長年日本産業界で活躍してきました。カネボウ化粧品ではトータルファッションの一つとして化粧品を捉え包括的な研究開発を可能にしてきた組織力と伝統とがあり、それは他社にはない強みであると思います。
また、日本では店頭のビューティーアドバイザーが徹底してお客様の立場に立ったカウンセリングアドバイスをすることで、多くのお客様から支持されており、この伝統的な強みを中国でも発揮させていきます。
―日本の化粧品市場と中国の化粧品市場の決定的な違いは何でしょうか?
二つの市場の一番大きな違いは、一言で言えば「市場成熟度の違い」です。
例えば、化粧品の販売流通比率が大きく違います。日本において化粧品市場は長らく専門店が主力となっていましたし、今はそれにドラッグストアやナショナルストアが加わりましたが、百貨店の比率はあまり高くありません。みなさんの家の近くにもカネボウチェーン店があるのではないでしょうか。昔から、人の住んでいるところには専門店がありましたよね。ところが、中国は百貨店流通が1900億円と大半を占め、専門店流通は120億と極めて少ないです。
また、スキンケア商品とメイクアップ商品の比率も両国ではかなりの差があります。中国ではスキンケア商品の比率が高く、メイクアップ商品の比率はまだそんなに高くはありません。今後、中国の経済発展が進み、ファッショナブルな女性が増えるにつれメイクアップ商品の比率が高まるでしょう。
―岩間さんの座右の銘を教えてください
いくつかありますがその中で一つだけ選ぶなら「随処作主、立処皆真」という言葉です。「随処に主となせば立つ処みな真なり」と読みます。臨済録に出てくる言葉で、難しく言えばきりがありませんが、極めて簡単に言うならば、「人間が生きているのは今という一瞬一瞬の積み重ねであり、一日一日その日その日を大事に生きよ」と言う意味だと私は理解しています。人間は、時に境遇が不遇だと思ったり、今の自分は本来の自分ではないと思ったりするかもしれませんが、生きているのは今ここに生きているのであり、今ここが全てです。
「もしこうだったら…」、「あいつさえいなかったら…」など言い出すときりがなく、今ある環境の中で、今いる立場の中でベストを尽くすことを考えることが、より良い人生を築くコツでしょう。
困難や不満があっても、その中でどれだけ全力を尽くせるか、どんな環境の中でも全力を出し切ることが大事である、そう心がけています。一生を終える時に自分を完全燃焼させたことに満足しながら死んでいけるかどうかが、人間の課題だと思っています。
―では最後に、中国生活の先輩として留学生や企業人の方々にメッセージをお願いします。
私の尊敬する日本人の一人に八田與一という人がいます。この方は今から100年ほど前に台湾で水利事業を担当した技術者で、台湾で最も敬愛されている日本人であり、日本人で唯一台湾に銅像が残っている人物です。今でもその銅像と墓がある台湾台南県の烏山頭ダムでは彼の命日である5月8日に毎年地元の人たちにより追悼式が行われています。これぞ海外に住む日本人が鏡とすべき人物でしょう。
ある年に八田與一さんの息子さんがこの追悼式を訪れた時、81歳になる老人が老妻に手を引かれ杖をついてわざわざ会いに来て「私は今でもあなたのお父様の下で働けたことを生涯の誇りとしています。一言、私の気持ちを息子さんにお伝えしたかった」と言ったそうです。
我々が海外に住み、生活し、働く時、多くの現地の人々や他の国の人々と接しますが、相手の人にとって、もしかしたら初めて接する日本人があなたかもしれません。あなたの振る舞いや発言、そして生き方を通じて、相手は日本人というものを理解します。テレビや本や人の話で聞いている人物像と違った生の日本人を知るのです。彼らが日本や日本人を好きになってもらえるような、「日本や日本人というのはいいじゃないか」と彼らが思うような言動、付き合い方、生活、仕事をしてもらいたいものです。カラオケがダメとは言いませんが、常に日本人の代表であるという意識を忘れず、高い志を持って、恥ずかしくない行動をして下さい。
―ありがとうございました。
佳麗宝化粧品(中国)有限公司
上海佳麗宝化粧品有限公司
「カネボウ化粧品」
http://www.kanebo-cosmetics.cn
董事長 岩間孝夫氏
上海市陝西北路66号科恩国際中心1202室
Tel:021-52285050
Fax:021-51531348
取材:岡崎大輔
執筆:岡崎大輔
同行:星譲自
<取材後記>
お忙しい中、お時間を取っていただいてありがとうございました!私も知らず知らずのうちに「もし…だったら」などと環境のせいにしていることがあります。常日頃から意識し、人間的に一皮むけたいと思います。ちなみに日本が正月の頃、こちらの学生はテスト勉強をしています。というのも旧正月(通常2月頃)が中国の正月なので元旦はそれほど重要でないのです。もう4年も日本の正月を過ごしていません(泣)。(大輔)
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