紅橋株式会社(ホンチャオ株式会社)(2/3)
http://www.hongqiao.co.jp
代表取締役社長 北山秀輝氏
「真正面から中国と向き合い、理解しようという姿勢が問われる時代」
<前回の続き>
―それでは北山さんが中国に興味を持ったきっかけを教えてください。
大学に入学する頃に、当時流行っていた香港映画を見ました。その映画はジャッキー・チェンが主役だったのですが、彼のパワフルさに惹かれ、「これからは中国だ」と感じました。また、周りを見渡すと英語ができる人材っていくらでもいるんですね。「じゃあ僕は中国語をマスターして、他の学生と差別化を図ろう」という考えもありましたね。
―北山さんは武蔵大学で交換留学制度の第一号生だったようですが、どのような経緯で中国留学が決定したのでしょうか。また、留学生活で印象に残ったことを教えてください。
大学時代は、授業よりも教務科に毎日通い、交換留学制度を整備する必要性を訴え続けました(笑)。その甲斐あって、98年9月から99年7月まで北京広播学院に交換留学生として留学できることになったのです。
留学中は授業以外に、課外活動でも中国語を学びました。例えば、日本語を勉強している中国人と相互学習をしたり、行きつけのレストランの厨房でまかない料理を一緒に食べながら、シェフと談笑していたこともありましたね(笑)。
―中国留学から帰国後、就職活動はどのようにされたのですか。
大学三年の後期に中国から帰国したのですが、周りは就職活動の自己分析に忙しい中、私はみんなと同じことをすることが嫌で、何もしませんでした。とりあえずリクナビには登録しておこうと思い、勢いあまって約500社に登録したのですが、次の日から一日100通近くものメールが来たので、面倒になり、リクナビを見なくなりました(笑)。
そんなある日、友人から「面白い企業がある」と言われ、聞いてみると、「アントレプレナー(起業家)採用」という採用方針を採っている某IT系上場企業に出会ったのです。私の父は会社経営をしていて、「将来は起業する」ということを決めていた私は、迷わずその会社にエントリーしました。
何回かユニークな面接に参加した後、念願の内定をいただき、その会社で働くことになりました。新卒でありながら、年俸は600万円という破格の待遇で、入社3年以内で起業することが条件でした。しかし入社後に、会社の方向性と自分のビジョンに大きな隔たりがあることが分かり、一年後に退社することになりました。
―その後にコンサルティングファームへ転職されたようですが、転職のきっかけを教えてください。
IT企業を退社する直前にたまたま参加していたある研修セミナーにて、主催者である二人の起業家に出会いました。二人とも前職の営業では、それぞれ会社の稼ぎ頭で、聡明で全身からオーラの滲み出るような人でした。IT企業を退職後、研修セミナーの講師と名刺交換をしていた私は、個人的にメールを出し、彼らの会社に遊びに行きました。そこで二人から「うちで働いてみるか?」とお誘いを受け、「やります」と
即答をしました。とにかく「彼らから多くのことを学びたい」という一心での決断だった気がします。今思い返せば、その時はまだその会社がどんな業務をしているのか知りませんでしたね(笑)。
―その会社ではどのような業務をされていたのですか。
主に大手企業の経営層に対し、「人財」の切り口から、入社後活躍する人財をどのように採用するかという採用戦略と、如何に社内の生産性を最大化するかという組織戦略について、独自の手法を元に提案とソリューションを行い、業績向上に貢献する業務をしていました。
―御社を設立されたきっかけを教えてください。
以前から、日中の架け橋になりたいと思っていたからです。自分自身の中国への想いを形にし、ビジネスパーソンとして更に飛躍するために起業しました。10年後の日中間に大きな架け橋を架けるために。
より多くの人や企業が日中に関係することが、両国にとって必ずプラスになります。10年後、日本は本格的な高齢化社会に伴う労働力不足により、アジア依存型の労働市場及び経済構造になるでしょう。それに向け、より一層中国との結びつきを強めていかなくてはなりません。現状のままでは日本は優秀な人材から見捨てられ、優秀な人材を世界で獲得できなくなってしまうでしょう。この現実を前にして、果たして現状のままでいいのでしょうか。
日本は今後、世界経済の中で益々重要性を増す中国と、ビジネスパートナーとしてしっかりと手を組んでいくことが不可欠です。様々な問題がある分野ではありますが、弊社が架け橋となり、日中の理想的なパートナーシップ構築に貢献していきます。「日中間で活躍する人財・企業を沢山プロデュースすること」が私の今の夢です。
<次号へ続く>
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紅橋株式会社(ホンチャオ株式会社)
http://www.hongqiao.co.jp
代表取締役社長 北山秀輝氏
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿5-17-6花園ビル1F
Tel:(0081)03-5942-6776
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